特攻隊


世界で最も裕福な国家と言われるアメリカにおいて、先住民族のインディアンは、かつて奴隷として輸入移民となった黒人同様、少数民族(マイノリティ)として人種雑を受け、貧困を余儀なくされている。

アメリカ白人の祖先であるアングロサクソン人は、6世紀後半にゲルマン民族の大移動により現在のイングランドに渡った。その際、先住のケルト民族を押しのけイングランド王国を築いた。

その後、大航海時代末期に覇権をとり、北米をフランス、スペインと分け合い、アメリカ合衆国を建国した。

彼らは、南米へ進出したラテン系ヨーロッパ人と違い、先住民族やアフリカ系、ヒスパニック系、アジア系移民とは基本的に交わらず、白人至上主義(WASP社会)を形成した。

後のアメリカ大統領、フランクリンルーズベルトは、ニューディール政策の失敗を取り戻そうと、ヨーロッパ戦線へ武器・弾薬を輸出していたが、同盟国のチャーチルから度々戦争参戦による救済要請を受け、参戦の機会を窺っていた。

しかしながら、「絶対に戦争をしない」との公約で大統領に就任したルーズベルトにとって、何らかの国民への開戦の意義づけが必要でもあった。

その罠に嵌められた国が日本国、そのものであった。

白人国家による植民地支配から国家を護るべく富国強兵戦略をとっていた日本に対し、執拗なまでの嫌がらせを行い、最後通牒「ハル・ノート」を突きつけました。

彼らにとって、日本人はインデアンと同じ黄色人種に過ぎなかったのでしょう。

日本は、天皇制廃止による奴隷従属国になるか、戦争開戦かを迫られ、真珠湾攻撃による戦争突入へとアメリカの罠に舵を切ってしまったのです。

日本の真珠湾攻撃用暗号を既にアメリカは解読に成功しており、12/8に奇襲攻撃を仕掛けてくることが解っていながら、自国の水兵を訓練と称して、1200人収容の戦艦アリゾナに2400人押し込んだと言われています。

戦艦アリゾナの悲劇は、今もパールハーバーに眠っていることは周知のことと思います。

更に、時は空母時代を予測して、エンタープライズ、レキシントン、ミニッツを別の場所に移動させていたことも、それらを証明しています。

日米開戦は、WASP主義を存亡する大統領以下、有色人種への軽視が深く絡んでいることが観てとれるものと思います。

戦後、東京裁判でただ一人、日本の無罪を主張したインドのパール判事は、「ハル・ノートのようなものを突きつけられたら、モナコやルクセンブルクのような小国でも、矛をとってアメリカに立ち向かうだろう」と述べたことは有名です。